津久井佳祐のポジションは?サイドバックとセンターバック適性を比較

鹿島アントラーズの津久井佳祐がセンターバックと右サイドバックの両方で力強くプレーする場面 鹿島

津久井佳祐の本職はセンターバックだが、走力とスピードを生かせるサイドバックにも高い可能性を秘めたDFである。

2025年には鹿島アントラーズの右サイドバックとして先発し、守備だけでなく攻撃参加でも存在感を示した。本記事では、津久井佳祐のセンターバックとサイドバック、それぞれの適性を具体的に比較する。

鹿島アントラーズ津久井佳祐のポジションは?

津久井佳祐の登録ポジションはDFであり、本来の主戦場はセンターバックである。

津久井は2004年5月21日生まれ、埼玉県南埼玉郡宮代町出身。身長180センチ、体重70キロで、利き足は右足だ。

FC宮代東、FC LAVIDA、昌平高校を経て、2023年に鹿島アントラーズへ加入した。2026年時点の背番号は23である。

昌平高校時代から主にセンターバックとしてプレーし、高校2年生から主力に定着。2022年度の第101回全国高校サッカー選手権大会では優秀選手に選ばれた。

鹿島への加入が内定したのは2022年9月だ。高校時代にはインターハイで負傷する苦しい時期も経験したが、将来性とサッカーセンスを評価されてプロ入りをつかんでいる。

プロ1年目の2023年は公式戦出場がなかったものの、2024年3月9日にJリーグ初出場を果たした。2024年はJ1リーグで5試合に出場し、2025年は出場数を19試合まで伸ばしている。

2025年の内訳は先発7試合、途中出場12試合、出場時間756分。得点はなかったが、1アシストを記録した。

つまり、津久井は単なる将来枠ではない。鹿島のトップチームで実戦経験を積み、守備陣の競争に本格的に食い込もうとしている若手DFなのだ。

センターバックとして育ってきた選手が、なぜサイドバックでも起用されたのか。そこに津久井のポジション適性を考える最大のポイントがある。


津久井佳祐がサイドバックで起用されたのはなぜ?

津久井佳祐がサイドバックで注目されたのは、2025年4月12日に行われたセレッソ大阪戦だった。

この試合では、試合直前にDF小池龍太が出場できなくなるアクシデントが発生。本来センターバックの津久井が、急きょ右サイドバックとして先発した。

しかも津久井自身によれば、サイドバック経験は中学1、2年生の頃に左サイドバックを務めて以来だったという。

右サイドバックとして本格的に試合へ出場するのは、ほぼ初めての挑戦だった。それでも津久井は守備で大きく崩れず、攻撃ではクロスを供給する場面も作った。

鹿島を率いていた鬼木達監督は、津久井を起用した理由として、日頃のトレーニングに取り組む姿勢を挙げている。

練習で新しい役割へ意欲的に挑戦し、運動量や意識の高さを見せていたことが、急なポジション変更を任せられた背景にあった。

さらに津久井は、トレーニングマッチでボランチを経験したこともある。鬼木監督は、センターバックを基本としながらも、さまざまな役割をこなせる選手として可能性を感じていた。

ここが重要だ。

サイドバック起用は、単なる人数合わせだけではなかった。首脳陣が津久井の走力、スピード、戦術理解、攻撃面の伸びしろを見ていたからこそ、公式戦で右サイドを任せたのである。

自動車で言えば、本来は車体の中心を支える強固なフレーム役だった選手に、足回りの機動力まで任せたようなものだ。

いきなり違う役割を与えられても、基本性能が高くなければ試合では機能しない。津久井が右サイドバックで一定のプレーを見せた事実は、DFとしての土台の強さを証明している。

※画像はAIによるイメージ

津久井佳祐のセンターバック適性は?

現時点で津久井佳祐の能力を最も自然に生かせるポジションは、やはりセンターバックだと考えられる。

180センチという身長は、J1のセンターバックとして突出して大柄ではない。しかし、津久井の強みは体格だけで勝負するタイプではない点にある。

高校時代から評価されてきたのは、サッカーセンス、状況判断、勝利への執念だった。

センターバックには、相手FWとの競り合いだけでなく、周囲の状況を読み、危険なスペースを先回りして埋める能力が求められる。

ボールだけを追っていては、最終ラインは簡単に壊される。味方サイドバックの背後、ボランチの脇、相手FWの動き出しを同時に確認しながら立ち位置を調整しなければならない。

津久井が高校年代からセンターバックとして評価され、鹿島に獲得されたことを考えれば、この「試合を読む力」は大きな武器だ。

また、右利きでスピードがあるため、最終ラインの背後へ出されたボールにも対応しやすい。

高い位置から守備を始めるチームでは、センターバックが広いスペースをカバーしなければならない。足の速さは、現代サッカーのセンターバックに欠かせない性能である。

一方で、プロのセンターバックとして定位置をつかむには、対人守備や空中戦、継続的な試合経験をさらに積む必要がある。

鹿島には植田直通、関川郁万、キム・テヒョンら、実績と強さを備えたセンターバックがそろっている。

津久井がこの競争を勝ち抜くためには、短時間の出場でも守備の安定感を示し続けなければならない。

2024年はリーグ戦5試合、98分の出場だったが、2025年は19試合、756分まで出場時間を増やした。これは首脳陣からの信頼が着実に高まった証拠である。

センターバックとしての課題は残る。ただし、21歳前後の若手DFとして考えれば、成長の余地そのものが大きな価値だ。

鹿島で厳しいポジション争いを経験しながら判断力と強度を磨けば、守備の中心を担える可能性は十分にある。


津久井佳祐のサイドバック適性は?

津久井佳祐のサイドバック適性を支えているのは、走力、スピード、守備力、複数ポジションへ適応する理解力である。

鬼木監督は2025年4月、津久井について走れることとスピードがあることを評価し、攻撃面にも期待していると説明していた。

サイドバックは、センターバック以上に長い距離を繰り返し走るポジションだ。

自陣深くで相手ウイングを止めた直後、攻撃に切り替わればタッチライン沿いを前進しなければならない。攻撃が終われば、再び全力で帰陣する必要がある。

この往復運動に対応できる走力は、津久井の大きな強みになる。

さらに、本職がセンターバックであるため、守備時にゴール前へ絞る判断や、クロスに対する対応にも期待できる。

相手が逆サイドから攻めてきた場合、サイドバックは実質的にセンターバックのような位置へ入り、ゴール前を守る。

この場面では、本職で培ったマークやカバーリングの感覚が生きる。守備重視で試合を締めたい展開では、津久井のようなセンターバック型サイドバックは頼もしい存在だ。

一方、攻撃面では専門職のサイドバックとの差が出やすい。

高い位置でボールを受けるタイミング、相手との駆け引き、ワンタッチでの前進、縦への突破、クロスの精度などは、試合経験を重ねなければ磨きにくい。

セレッソ大阪戦で好クロスを見せたことは明るい材料だが、1試合だけで攻撃型サイドバックと断定することはできない。

2025年に1アシストを記録しているとはいえ、津久井はゴールやアシストを量産するタイプとして評価されているわけではない。

サイドバックとして定位置を狙うのであれば、守備の安定だけでなく、ボールを前へ運ぶ回数やクロス、ラストパスでも違いを示す必要がある。

ただし、最初から完成された攻撃性能を求める必要はない。

センターバックとしての守備力を土台にしながら、サイドでの攻撃参加を身につけていけば、対人守備に強い右サイドバックという明確な個性を作れる。

津久井は右利きだが、中学年代では左サイドバックを経験している。短い期間とはいえ、左側でプレーした経験がある点も興味深い。

将来的に右サイドだけでなく、試合展開によって左サイドや3バックの左右を担えるようになれば、ベンチ入りの可能性は一気に広がる。

監督にとって、複数の守備ポジションを任せられる選手は貴重だ。負傷者や出場停止が出たときだけでなく、対戦相手に応じてシステムを変更する際にも使いやすい。

津久井のサイドバック適性は、現時点で完成されたものではない。しかし、守備の基礎と身体能力を考えれば、磨く価値の高い選択肢である。


サイドバックとセンターバックの適性を比較

津久井佳祐の両ポジションにおける適性を整理すると、次のようになる。

比較項目 センターバック サイドバック
経験 高校時代からの本職 中学時代に左SB、2025年に右SBで先発
守備力の生かし方 対人、カバー、背後対応 対人、内側への絞り、クロス対応
走力・スピード 背後のカバーに有効 攻守の上下動に有効
攻撃参加 後方からの配球が中心 オーバーラップやクロスが必要
現時点の完成度 センターバックの方が高い 発展途上だが可能性がある
チーム内での価値 将来の守備の中心候補 緊急時や戦術変更に対応できる
主な課題 対人強度、空中戦、経験 攻撃参加、クロス、位置取り

比較すると、本職としての完成度はセンターバックが上であり、起用の幅を広げる武器としてサイドバックがあるという見方が妥当だ。

津久井を完全にサイドバックへ転向させるより、センターバックを軸にしながら右サイドバックにも対応させる方が、本人と鹿島の双方にメリットが大きいだろう。

3バックを採用する場合には、右ストッパーも候補になる。

右ストッパーは中央を守る強さに加え、サイドへ出て相手のドリブラーへ対応するスピードが必要だ。

センターバックとサイドバックの中間に近い役割であり、津久井の特徴をバランス良く使える可能性がある。

これは津久井の将来を考えるうえで見逃せない視点だ。

4バックでは右センターバックか右サイドバック、3バックでは右ストッパーを務められる。そこにボランチ経験まで加われば、守備陣の複数箇所を支える万能型として価値が高まる。

※画像はAIによるイメージ

2026年の出場データから分かる現在地は?

Football LABの2026特別シーズンのデータでは、津久井佳祐はJ1百年構想リーグで4試合に途中出場し、合計14分間プレーしている。

先発は0試合で、ゴールとアシストはいずれも0。出場時間が短いため、攻撃や守備の各種ポイントだけでポジション適性を判断するのは難しい。

試合別では、4月18日の浦和レッズ戦、4月24日の柏レイソル戦、5月23日のFC東京戦、6月6日のヴィッセル神戸戦で、それぞれ数分間出場している。

Football LAB上のポジション表記はいずれも「0」となっており、限られた時間の中で細かな役割を数値から特定することはできない。

一方、4月24日の柏戦では退場を記録している。

短時間の出場で結果を残そうとする若手は、どうしてもプレーの強度が高くなりやすい。しかし、守備者には激しさと同時に冷静な判断も求められる。

相手へ寄せる角度、ボールへ入るタイミング、ファウルを避ける身体の使い方は、センターバックでもサイドバックでも欠かせない。

この経験を失敗だけで終わらせず、守備の判断材料として蓄積できるかが重要だ。

また、2026年7月31日時点のJリーグ公式サイトでは、2026/27シーズンの出場履歴はまだなく、比較可能なスタッツも掲載されていない。

だからこそ、2026年の数字だけを見て「序列が下がった」「成長していない」と決めつけるべきではない。

2025年にはリーグ戦19試合、756分に出場している。年間を通じてトップチームで起用された実績は消えない。

若手DFは、FWや攻撃的MFよりも経験が重要になりやすい。守備は一度の判断ミスが失点へ直結するため、監督も起用に慎重になるからだ。

短い出場時間でも、試合を終わらせる守備やリードを守る役割を任されれば、それは信頼を積み上げる機会になる。

津久井に必要なのは、焦って派手な結果を狙うことではない。センターバックでもサイドバックでも、任された役割を確実に完遂し続けることだ。


鹿島アントラーズで津久井佳祐はどこを目指すべきか?

筆者としては、津久井佳祐はセンターバックを主軸に置き、サイドバックと右ストッパーへの対応力を磨くべきだと考える。

理由は、センターバックとして積み上げてきた経験を捨てずに、サイドバック起用で発見された走力と攻撃力を上乗せできるからだ。

センターバック一本で勝負する場合、鹿島の厚い選手層を突破しなければ出場機会は限られる。

一方、右サイドバックだけに絞れば、専門的な攻撃能力を持つ選手との競争になり、本職で培った中央守備の能力を十分に使えない可能性がある。

両方を高い水準でこなせれば、状況は変わる。

試合開始時は右サイドバックで入り、リード後に3バックへ移行して右ストッパーへ下がる。あるいはセンターバックで先発し、負傷者が出た際にはサイドへ移る。

こうした役割変更を交代なしで実行できる選手は、監督に戦術上の余裕を与える。

整備士の仕事でも、ひとつの部品だけを見ていては車全体の不調を直せない。

エンジン、足回り、電装系がどう連動しているかを理解し、必要に応じて作業を切り替える技術者ほど現場で信頼される。

津久井にも同じことが言える。

センターバックの視点で中央を守り、サイドバックの走力で外側をカバーし、ボランチの視点で前方への配球を考える。

複数ポジションを経験することは、器用貧乏になる危険もある。しかし、中心となる武器を明確にしたうえで役割を増やせば、選手としての視野は広がる。

津久井の場合、その中心はあくまでセンターバックの守備力だ。

そこへスピード、走力、攻撃参加を加えれば、守れるだけではない現代型DFへ成長できる。

鬼木監督がサイドバック起用後に攻撃面への期待を語ったことも、偶然ではないだろう。

津久井はセンターバックでありながら、外へ出ても走れる。ボールを持てば前へ関われる可能性がある。

鹿島が後方から主導権を握るサッカーを目指すなら、守備だけでプレーが終わらないDFの価値は高い。

ただし、複数ポジションをこなすためには、一つひとつのプレー精度を上げなければならない。

サイドバックではクロスと縦パス、センターバックでは競り合いとライン統率、右ストッパーでは外側へつり出された場面の対応が必要だ。

どのポジションでも「無難にできる」だけでは、鹿島の定位置はつかめない。

津久井には、どこで起用されても守備の強度を落とさず、一つは試合の流れを変える武器を示してほしい。

個人的には、相手の攻撃を止めた直後の前向きな配球に注目している。

ボールを奪って横や後ろへ預けるだけでなく、一気に前線へ差し込めれば、守備から攻撃へのスイッチを入れる存在になれる。

サイドバックでの好クロスが示したように、津久井には前へボールを届ける感覚がある。

その能力をセンターバックでも磨けば、鹿島のビルドアップを支える選手へ成長できるはずだ。


津久井佳祐の今後の見通し

津久井佳祐の今後を左右するのは、出場機会を得たポジションで結果を積み重ねられるかどうかだ。

2025年には19試合に出場し、急造の右サイドバックでも可能性を示した。2026年特別シーズンは短時間の途中出場が中心だったが、まだ22歳である。

DFとして完成を求められる年齢ではない。

むしろ、センターバック、サイドバック、ボランチという異なる役割を経験している今は、自分の武器を組み立てる重要な時期だ。

短期的には、試合終盤の守備固めや負傷者発生時の代役として起用される可能性がある。

そこで安定したプレーを続ければ、カップ戦や連戦での先発機会につながるだろう。

中期的には、右センターバックまたは右ストッパーとして出場時間を伸ばし、必要に応じて右サイドバックも担当する形が現実的だと考える。

センターバックとして空中戦と対人強度を高め、サイドバックとして攻撃時の判断を磨けば、単なる控えではなく戦術的に必要な選手になれる。

鹿島アントラーズは、勝利を求められるクラブだ。

若手だから長い目で見てもらえるだけでは足りない。ピッチに立った瞬間から、目の前の勝負に勝ち、チームを前へ進める責任がある。

津久井自身も、高校時代から勝利への執念を強みとして評価されてきた。

その熱を消さず、苦しいポジション争いへ正面から挑んでほしい。

鹿島の赤いユニフォームを着て最終ラインを支える姿を、もっと長い時間見たい。センターバックでもサイドバックでも、ピッチに立てば戦う場所はそこが最前線だ。

焦る必要はない。しかし、遠慮もいらない。

守備の中心を奪い取るつもりで、一つひとつの競り合いへ飛び込んでいこうぜ!


まとめ

津久井佳祐の本職はセンターバックであり、高校時代から中央の守備者として経験を積んできた。

一方、2025年4月12日のセレッソ大阪戦では、試合直前のアクシデントを受けて右サイドバックとして先発。守備の安定だけでなく、攻撃参加やクロスでも可能性を示した。

センターバックでは判断力、カバーリング、スピードを生かせる。サイドバックでは走力、対人守備、中央へ絞った際の守備力が強みになる。

現時点の完成度はセンターバックの方が高いが、サイドバックへの対応力は出場機会と戦術的価値を広げる大きな武器だ。

今後はセンターバックを軸に、右サイドバックや3バックの右ストッパーもこなせるDFを目指す形が理想だと考える。

鹿島の守備陣には厳しい競争が待っている。それでも、複数の役割へ挑戦する姿勢と勝利への執念があれば、津久井は鹿島の未来を背負う存在になれるはずだ。


よくある質問

津久井佳祐の本来のポジションはどこですか?

本来のポジションはセンターバックである。昌平高校時代から中央の守備者としてプレーし、鹿島アントラーズにもDFとして加入した。

津久井佳祐はサイドバックを経験していますか?

中学1、2年生の頃に左サイドバックを経験している。プロでは2025年4月12日のセレッソ大阪戦で、急きょ右サイドバックとして先発した。

津久井佳祐はセンターバックとサイドバックのどちらに向いていますか?

現時点では経験を積んできたセンターバックの方が適性は高い。ただし、走力とスピード、守備力を生かせるサイドバックにも大きな可能性がある。

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